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顔料インクと染料インク

染料インクしかないと思われがちな互換インクですが、顔料インク専用のものも多数あります。そこで、どちらを選ぶべきか、顔料インクと染料インクの違いについて解説します。

顔料インクと染料インクの違いとは?

プリンタや互換インクを購入する際に目にすることが多い「顔料インク」と「染料インク」。それぞれのインク専用プリンタが各社から出ており、互換インクも当然どちらのタイプかに分けられます。何を選べばいいのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで、顔料インクと染料インクは一体なにがどう違うのか、比較してみました。両者の特徴メリット・デメリットどちらを選べば良いかまでをまとめているので、互換インク選びの参考にしてくださいね。

顔料インク

■特徴

顔料インクとは、着色の成分が水に溶けきっていないインクのこと。粒子が大きく、水に溶けきることなく溶剤の中に分散した形となっています。絵の具のように、用紙の表面にインクをとどまらせ着色するため、マットな仕上がりに。耐水性・対候性に優れています。

■メリット

代表的な顔料インク「墨汁」と同様に、長期保存が可能。千年以上も前に書かれた、木簡の文字が判読可能なことからも、その耐久性は証明されていますよね。

また、表面が加工されていない一般コピー用紙でも、インクが滲むことなく鮮明に印刷ができます。インクの粒子が大きいために、紙の中までインクが浸透しきらない特色を持っています。

■デメリット

粒子の粗さが目立つことがあり、写真プリントなどの印刷には向いていません。ただし、普通紙への写真印刷については、染料インクよりも鮮明に印刷できます。

染料インク

■特徴

染料インクとは、着色の成分が完全に水に溶けているインクのことを言います。色を塗るというよりも、紙や繊維に浸透することで発色するため、透明性と鮮やかさが大きな特徴となっています。

■メリット

紙の繊維質にまで浸透し、発色が鮮明であることからも、写真印刷の際に大きなメリットを発揮します。写真専用の用紙などでは、表面に特殊な加工がされており、染料インクのほうが圧倒的に向いていると言えます。

■デメリット

一般のコピー用紙には向いていません。表面加工のされていない紙では、インクが滲むことがあり、写真を印刷した際にぼやけてしまいます。細い線も太くなり、紙質によっては裏までインクが染みてしまうことも。水や紫外線、オゾンなどにも弱いことから、長期保存用の印刷にも向いていません

どちらを選ぶべき?注意点は?

メリット・デメリットを比べてみても分かるように、特性が大きく異なる「顔料インク」と「染料インク」。どちらを選ぶか迷った場合には、プリンタの用途目的で選びましょう

一般のコピー用紙にも鮮明な文字が印刷でき、水にも滲みにくい顔料インクは、重要な書類などを扱うビジネス向き。一方、発色が鮮明でクリアな染料インクは、写真印刷に向いているといえるでしょう。

そこで注意したいのが、お使いのプリンタがどちらのインク専用なのかという点。

例えば、粒子の大きい顔料インクを、染料インク専用プリンタで使用した場合、目詰まりなどの原因となる可能性があります。

逆をいえば、粒子の細かい染料インクは、顔料インク専用プリンタでも使用できます。事実、国内で互換インクとして売られているものは、特別な表示がなければ、その中身は染料インクである場合がほとんど。互換インクに染料タイプのものしかないと、勘違いされている一番の理由となっています。

もちろん、顔料タイプの互換インクを販売しているショップも数多く存在します。ご自身の用途・目的に合わせて互換インクを購入する場合は、それが顔料インクなのか染料インクなのか、十分に確認することをお勧めします。