エプソンのプリンターでエラーが起きたときは、本体のエラーランプが点滅して、パネルにエラーメッセージが表示されます。
プリンターそのものが動かなくなるので、エラーを対処しないと印刷できません。エプソンのプリンターで起こるエラーの内容と対処法について紹介します。
エプソンのプリンターのパネルに表示される、エラーメッセージごとに原因と対処法を紹介していきます。また、機種によってメッセージは多少変わっているので、他にどのような内容があるのかも載せています。
上のメッセージが表示された場合は、次のことが関係しています。
この3つのことが原因です。
読み込みやセットされていない場合は、対策としてインクを一度取り外して、しっかり押しこんでから起動してください。中途半端に挿しこんだせいで、プリンターがICチップを読み込めななくなります。
また、しっかりセットしたのにメッセージが残ったままだと、インクのICチップに不具合が起きています。その場合はインクの交換が必要です。
互換インクを使用しているときにこのメッセージが表示されるのは、インクが切れたからです。本体インク残量切れの表示もありますが、メーカによる互換インクの対策のために認識エラーがでるようになっています。ですから、新しいインクと交換すれば解決です。
上記のメッセージ以外に「プリンター内部の部品調整時期が近づいています」「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に近づいています。お早めにお買い求めの販売店か修理センターへ、交換をご依頼ください」などが表示されます。
プリンターは印刷とヘッドクリーニングを行う際に、不要なインクを排出します。そのインクを吸収するためのスポンジ(タンク)があり、もう吸収できないほど満タンの状態で表示されます。
廃タンクが原因の場合は、
これらの対策が必要になります。
自分で交換することも可能ですが、プリンターの構造を把握していないと難しいです。
また、内部からタンクを取りだすときは、廃インクが中にこぼれないよう注意してください。失敗すると壊れる可能性がありますから、メーカーに依頼したほうが安全でしょう。
そして、タンクが満タンだと、プリンターの寿命が近いということになります。交換しても、他の箇所で不具合が発生する可能性もあるので、買い替えることも考慮しましょう。
上記以外には、「インク残量が限界値を下回ったか、インクカートリッジを認識できません」、「インク量が限界値以下」という表示がでます。
原因としては、
インク残量がない場合は、新しいカートリッジと交換すれば解決です。
純正品インクや互換インクを挿しても読み込んでいないなら、一度電源を切ってからまた再起動してください。
それでもメッセージが表示されている場合、カートリッジに問題があるため別のものと交換しないといけません。
エプソンのプリンターは、カートリッジにインクが多少残っていてもインク切れの表示がでます。インクの空刷り防止の対策なので、すぐに交換して問題なく印刷できるようにしてください。
機種によっては「システムエラー」とパネルに表示されます。このメッセージの場合、下記のことが原因です。
認識不良や位置、詰まりに関する対処法は、
この3つで対処できるはずです。
インクの抜き挿しを行うのは、カートリッジがちゃんと挿しこまれていないから認識できてないかもしれません。どのカートリッジが原因か分からないので、全部のインクを改めて挿しこむ必要があります。
機種によってプリントヘッドが動くことがあります。本体の中央か、一番右側に戻してみて電源を入れて確認しましょう。
また、紙や異物が内部で詰まっていたら、電源を切ってから点検してください。取り除いた後は30分ほど時間を空けてから電源を入れ直します。
この3つの対処法でもエラーメッセージが消えない、内側やインクの故障していたら修理が必要です。
エプソンのプリンターでインクに関するエラーメッセージは、内容によって対処の方法が違います。互換インクの交換、使用を考えている人は、メッセージから原因を探りだして、落ち着いて対処すれば問題ありません。
もちろん、自分でエラーメッセージの通りに対応しても直らないというときは、説明書を読むかエプソンのメーカーに直接確認するかを行えば解決できます。
互換インクの使用で上のような現象が出た場合、次のような原因が考えられます。
プリンターは細いヘッド部分からインクを出しているため、異物が入ったり乾燥したりすると、その部分が目詰まりを起こしてしまいます。その影響でインクの出が悪くなったり、線が入りかすれてプリントされたりするのです。
対処法としては、
ノズルチェックとは、カートリッジの色ごとにプリントのパターンを印刷することで、どの色に問題があるのか判断するのです。
通常であれば、セットされているカートリッジの色が全てきれいに印刷されますが、いずれかの色に目詰まりなどの問題があった場合、その色の印刷パターンに欠けた部分が出ます。
ヘッドクリーニングは、インクが詰まっている部分にインクを強制的に流し出すことで、目詰まりを改善し、色のかすれを無くします。
上のノズルチェックでパターンに問題があった場合は、続けてヘッドクリーニングを行ないます。
通常は上記の方法で改善されることが多いですが、それでもインクの印字トラブルが続く場合は、一度電源を切り6時間以上放置後、再度ヘッドクリーニングとノズルチェックを行なってみてください。
その前に注意しておきたいことは、インクは未開封でも使用期限が切れていたり、開封後6ヶ月以上経っていたり、ある程度の期間を超えてしまうとうまく印刷ができない可能性があります。
インクの使用期限を確認したうえで、6時間以上放置後、対策しても改善されない場合は、メーカーへ相談し修理へ出すか、年数が経っているプリンターであれば、買い替えの検討をしてみるのもいいかもしれません。
インクの詰まりを起こしにくくするには、日々のメンテナンスが必要になってきます。
インクの詰まりの原因は、インクの乾燥によることが多いので、週に1度は印刷をして、インクを使用するようにしましょう。
プリンターの電源を入れたままにしておき、自動でヘッドクリーニングをする方法もありますが、インクが大量に使用されコストアップにもなるので、躊躇する人も多いです。
それを少しでも抑えるためにおすすめなのが、洗浄カートリッジです。
通常のカートリッジを取り外し、洗浄カートリッジを取り付けるだけの簡単な作業で、インクを無駄にすることなく、インクで洗浄するよりも素早くインクの目詰まりを解消します。
プリンターを使う頻度が少ない場合は、常時洗浄カートリッジを取り付けておけば、週に1度のヘッドクリーニングも、インクの消費を気にすることなく使用できます。
また互換インクを使用する時は、同じメーカーのものを使用するようにしましょう。違うメーカーのインクを頻繁に使用すると、インクが混ざり合い科学反応を起こす可能性があります。そうなると、インクの目詰まりを起こしやすくしてしまうため、プリンターの故障の原因にもなりかねません。
ホコリが入らないように注意するのも目詰まりの予防のひとつ。
排紙トレーを閉じたり、インク交換の際はホコリを綿棒などで取り除いたりするなど、プリンターを正しく使用することで、目詰まり予防にも繋がるのです。