MPシリーズ・MGシリーズ・IPシリーズなど、キヤノンの主要プリンター機種の一部に対応する、互換インクの価格相場や、純正インクの価格を調査し比較しました(※2021年9月12日時点)。
プリンター型番 | 製品名 | 純正インク 価格例 |
互換インク 価格相場 |
参考にした ネットショップ |
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MP500/MP800 /MP950/iP4200 /iP7500/MP830 /iP5200R/MP960 /MP810/MP600 /iP4300/MP970 /MP610/iP4500 /MX850 |
BCI-7e/9 互換インク 5色セット |
5,533円 | 1,499円 | こまもの本舗 |
MP990/MP980 /MP640/MP630 /MP620/MP560 /MP550/MP540 /MX870/MX860 /iP4700/iP4600 /PIXUS iP3600 |
BCI-321/320 互換インク 5色セット |
4,763円 | 980円 | こまもの本舗 |
MP493/MP490 /MP480/MP280 /MP270/MX420 /MX350/iP2700 |
BC-311/310 互換インク |
2,662円(BK) /2,882円(3色) |
1,650円(BK) /1,742円(3色) |
エコインク |
PIXUS iP7200 /iP7230/iP8730 /iX6830/MG5430 /MG5530/MG5630 /MG6300/MG6330 /MG6530/MG6730 /MG7130/MG7530 /MG7530F/MX920 /MX923 |
BCI-351/350 互換インク 大容量 6色セット |
7,766円 | 1,200円 | こまもの本舗 |
PIXUS MG6130 /MG6230/MG8130 /MG8230 |
BCI-326/325 互換インク 6色セット |
6,105円 | 980円 | こまもの本舗 |
MG2130/MG3130 /MG3230/MG3500 /MG3530/MG4130 /MG4230/MX513 /MX523 |
BC-341/340 互換インク 大容量 |
2,772円(BK) /2,992円(3色) |
BK+3色セット /2,080円 |
チップス |
PIXUS iP100 /PIXUS mini360 /PIXUS mini260 |
BCI-19 互換インク カラー カートリッジ |
1,760円 | 530円 | インク革命.com |
iP100 | BCI-19 互換インク ブラック カートリッジ |
1,320円 | 549円 | こまもの本舗 |
ご覧の通り、キヤノンの場合はエプソンと比べ、個々のプリンターごとに特定のインク型番が割り振られているケースが多く、逆に特定のインクカートリッジが多くの機種に採用されているという割合が比較的少ないと言えます。
互換インクの価格相場は、最安値が純正価格の1/4~1/3程度、最高値は純正の6割から7割程度まで及びます。
品質のしっかりしたものを安値で買うことができるのであれば、かなりのお得感があります。
「プリンターと言えば?」という質問をしたとき、多くの日本人が答えるメーカーがあります。そのメーカーとは、CMや家電量販店のプリンターコーナーでよく目や耳にする「キヤノン」です。
そこで、キヤノンのプリンターの特徴を、純正プリンター用互換インクと絡めながら紹介していきます。
キヤノンのプリンターは、基本的に6色ハイブリッドインク、もしくは5色ハイブリッドインクが使われています。
ハイブリッドインクは、顔料インクと染料インクの2種のインクで構成されたもので、これが印刷の質を上げるのに大きく貢献しています。
顔料インクは文字をくっきりシャープに仕上げるために、そして染料インクは写真の素材を引き出すために使われます。
写真・文字ともに高水準の質を発揮してくれるのが、キヤノンのプリンターの大きな特徴なのです。
キヤノンのプリンターに使われているハイブリッドインクは、前述した通り、顔料インクと染料インクによって構成されています。品質を高めるための鍵を握るこの2種のインクには、どのような秘密が隠されているのでしょうか。
顔料インクの特徴は以下の通りです。
上に挙げた特徴にもあるように、顔料インクは対象となる内容を濃くハッキリと印刷してくれます。だから文字の印刷、例えば年賀状や重要な書類などの印刷には最適なのです。
インクが内部まで浸透しない顔料インクとは違い、染料インクは内部までしっかり浸透されるかたちで印刷されます。それがカラー印刷に必要な、色のグラデーションに良い結果をもたらせてくれるのです。
ちなみに、純正品では顔料インクとなっているけど、互換インクでは染料インクが使われているというケースがあります。これはコスト削減を目的としたものです。
ただ、顔料インクを採用しているプリンターに、染料インクが入っている互換インクを使用しても一切問題ない(顔料インクより粒子が小さいため)、ということを覚えておきましょう。
プリンターを長く使用すると考えた場合、最もコストがかかるのはズバリ「インク代」です。プリンター選びの比較材料にコスト面を含めるのであれば、当然印刷コストが安いメーカーのプリンターを選ぶに越したことはない、ということです。
では、キヤノンのプリンターのコスト面はどうなのかと言うと、「比較的安め」というのが答えです。
これは互換インクを使用すれば説明しやすいですが、別の大手メーカーと比較した場合、L判の光沢紙への写真印刷で5円分ほどの差が出ます。
つまり、何十枚何百枚と印刷したとき、何百円分何千円分も浮かせられる、ということです。
印刷の質の高さ、そして印刷コストの安さの両方を兼ね備えているという点がメーカーへの高い評価に繋がっているのです。
2012年に発売されたにも関わらず、2018年現在になっても根強い人気を集めているモデルになります。BCI-351/350(大容量)6色セットを使用。純正価格は7,000円近く非常に高いです。
互換インクとの差額「5,400円ほど」と非常に大きな価格差になります。1枚あたり11.5円の印刷コスト差で圧倒的な数字になることが特徴です。
L判写真 | |
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純正:6,891円 | 約472枚(14.6円/1枚) |
互換:1,480円 | 約472枚(3.1円/1枚) |
BCI-351/350(大容量)6色セットは他人気モデルも使用している型番になるため、もう少し安くなる可能性はあります(底値に近いため価格破壊はなさそうですが)。言い方を換えれば、相場は安定して1,500円前後になることが特徴となります。
発売日は「2005年10月」と、かなり古いモデルですが超ロングセラーとなっているモデルです。生産終了となっていますが中古市場で現役モデルとして活躍しています。
1枚あたりの差額は約10円。BCI-351/350(大容量)6色セットの次に大きい価格差になっています。市場に多く出回っているインクだけあり互換インクでは「1個おまけ」のようなサービスもあり、間接的に価格差がつくケースもあります。
L判写真 | |
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5,122円 | 約350枚(14円/1枚) |
1,280円 | 約350枚(3.7円/1枚) |
BCI-7e/9 5色セットを使用しているモデル。このインク製品は2018年現在活躍しているモデルでも使用されています。さらに人気製品が多く排出され、MP950のように長年愛用されることになれば、もう少し価格が下がる可能性はあります。また今後も長く使用されていくことが予想されるため、急激な値上がりもなさそうです(2018年現在)。
後継機の発売でお役御免になってしまったモデル。生産も終了、中古市場にもあまり出ておらず流通量が少ない状況です。
市場に出回っていないこともあり、キャノン製の互換インクの中でも差額が一番小さなものとなっています。
L判写真 | |
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2,766円 | 約150枚(18.6円/1枚) |
1,850円 | 約150枚(12.3円/1枚) |
5色セットや6色セットよりも少ない3色セットになります(BK単品もありますが)。それにも関わらず、互換インクの中では一番高い値段となってしまっています。市場に出回っている数が少なくニーズも少ないため致し方がないといったところでしょう。