ブラザープリンターは、故障を防ぐため何らかの要因で印刷ができなかった場合に、エラーメッセージが表示されます。
プリンターをいつも通り使っていたら、エラーメッセージが表示されて印刷できなくなってしまったという経験はありませんでしょうか。
こちらでは、ブラザープリンターで発生するエラーの解決法を紹介しています。
エラーが発生した場合、ブラザープリンターではパネルにどのような原因で発生しているのか表示されます。機種によってメッセージの表現が異なる場合もありますので注意しましょう。
このようなメッセージが表示された場合、以下のことが原因になっている可能性があります。
まず、セットしたインクカートリッジを一度取り出し、型番が正しいかどうか確認してみましょう。問題なければ再度インクカートリッジをセットしますが、この時リリースレバーが起き上がるまでしっかり奥へ押し込んでください。
また、この取り付け作業が早すぎたり中途半端に挿し込むと検知部がインクを正しく認識してくれませんので、しっかりとセットします。
しかし、インクカートリッジを手順通りセットしてもエラーが消えない場合はプリンターのインク検知部そのものが故障している可能性がありますので、ブラザーお客様相談センターまたは修理受付窓口に修理を依頼するようにしましょう。
上記のエラーメッセージが出た場合、以下の原因が考えられます。
インクタンクが空になっている場合は、新しいインクタンクに交換すれば問題ありません。
しかし、交換したにもかかわらずこのメッセージが表示する場合は、プリンター内に内蔵されたカウンターがリセットされておらず、実際にある正しいインク残量を認識できていない可能性があります。
この場合、残量が空になった色のインクカートリッジを取り出し、新しいインクカートリッジのセットが完了してインクカバーを閉じると「インクを交換しましたか」というメッセージが表示されます。
この時に「いいえ」または「マイナス」ボタンを押してしまうとカウンターがリセットされないので、「はい」または「プラス」ボタンを押してください。
また、純正インクを使用している場合はICチップが正常に読み込まれることによってインク残量がリセットされるのですが、互換インクの場合はICチップが搭載されていないので、インク残量検知機能が正しく認識されずエラーが発生してしまうことがあります。
お使いの機種によって操作方法は若干異なりますが、たいていの機種ではリセットボタンを5秒ほど長押しすることによってエラーが解消されるので、インク残量検知機能の無効操作を行ってエラーを解消しなければなりません。
なお、この操作を行うとインク残量検知機能によるインク残量チェックができなくなります。
空になったインクタンクで印刷を続けた場合、本体にダメージを与えてしまう可能性がありますので、インクタンクの残量には十分注意を払うようにしましょう。
インク残量が無くなってくると印刷がかすれたり、色があせてきたりするので、これを交換する目安のサインとして見逃さないでください。
このようなエラーメッセージが表示された場合、以下の原因が考えられます。
ブラザーのプリンターはヘッドクリーニングなどで使用したインクが廃インク吸収パッドに吸収される仕組みになっています。
この仕組みはプリンターの自己防衛機能のようなものであり、これがないと余分なインクが機械の内部に漏れて基盤などがダメージを受けてしまい故障の原因となりますので、プリンターにとって欠かせない存在です。
しかし、廃インク吸収パッドの吸収量には限界がありますので、廃インクで満杯になってしまった場合は、内部のインク漏れ発生を防ぐためにヘッドクリーニングが作動しません。
そして、印刷することも不可能なので新しい廃インク吸収パッドと交換する必要があります。
廃インク吸収パッドについてはユーザー自身がセルフ交換できるものではありませんので、お客様センターや修理受付窓口に連絡して修理を依頼しましょう。
また、廃インク吸収パッドは簡単に満杯になるものではないので、交換が必要になり本体がそろそろ寿命であるということを告げているサインでもあります。
廃インク吸収パッドの交換は有償であり、それなりの費用と手間が掛かってしまいますので、このエラーメッセージが出た場合は修理だけでなく新しいプリンターへの買い換えを検討するべきタイミングかもしれません。
このエラーメッセージが出た場合は以下の原因が考えられます。
ブラザーではプリントアウト時の品質劣化を防ぐために、プリンターを使用する際は室温10〜35℃、湿度20〜80%という環境下での使用を推薦しています。
プリンターは、印刷する際に細かい粒子状のインクを用紙に噴出してプリントアウトしますが、極端に湿度が低いとプリントヘッドが乾いてインクが詰まる原因になります。また、湿度が高すぎると用紙にインクがにじみやすくなってしまいます。
さらに、室温が低すぎるとインクの発色が悪くなって不鮮明になってしまい、高すぎるとインクのにじみが起きやすいので、プリンターを使う際は室内の環境が適切かどうかを注意しなくてはいけません。
こちら以外にも「初期化できません XX」、「スキャンできません XX」、「クリーニングできません XX」というエラーメッセージが出た場合、以下の原因が考えられます。
排紙口や本体の背面と本体内部を確認し、異物が入っていないかチェックしましょう。
異物がなければ破れた用紙の一部などが内部に詰まっている可能性があるので、各製品の取り扱い説明書を見ながら本体カバーを開き、ピンセットなどを使って内部の機器に直接触れないように注意して取り除いてください。
もしプリンター内部を探しても異物や破れた用紙の一部などが見つからなかった場合、エンコーダに油脂などが付着している可能性があるので清掃しなくてはなりません。
エンコーダに付着した油脂を取り除いても尚同じエラーメッセージが表示された場合は、本体そのものに不具合が発生している可能性がありますのでお客様センターや修理受付窓口にて修理を依頼しましょう。
エラーメッセージが表示された場合、その内容に合わせて的確な対処を行うことで解決できるケースが多いです。
推測で適当にあれこれいじってしまうと逆効果になりかねませんので、説明書などを見ながら慎重に対処するようにしましょう。